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ダチョウが去った日              

 

ダチョウが飛べるようになった物語。

少ない餌でもたくさん走るダチョウはとても効率が良く、発電のために利用させられていた。

より効率を上げるため与えた草は特別な”何か”が加えられおり、とても有害なものを生み出すのだった。

あるとき発電所が壊れ、街を彷徨ったダチョウは、自分から排出される糞が有害であることに気がついたのだった。

 

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東日本大震災のとき、街に逃げ出したダチョウの映像が強く印象に残った。ダチョウが行く当てもなく道路を彷徨い走っている姿は、不謹慎だがとても滑稽に見えた。

地震を体験しなかったわたしは、テレビや動画サイトの映像だけがリアルだったが、その映像は今まで見たことももないような光景だった。想像を絶する大震災が、遠く離れた地に住んでいたわたしにとって、「ダチョウが街を彷徨うこと」こそが” 異常のリアル” であり、それが強烈に残っていた。

アニメーション / 2012 / 3’ 12

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